2009年10月22日木曜日

Twitter→ブログ→ライフログという関係

最近、私も思うところがあり、Twitterを始めた。
始める前は、「どこが面白いのか?」と感じていたが、いざやり出すと、結構ハマってしまった。
その理由は、端的に言うと「気楽」なことである。
無責任に思ったことをつぶやいても、何のおとがめもないという「気楽」さが気に入っているし、だから無理なく続けることができる。
この敷居の低さはブログやSNSにはない魅力だと思う。

ところでTwitterの中には様々な有名人が存在するが、中でも勝間和代さんは最人気の一人だ。
その勝間さんのブログをみていると、
Twitte
r→ブログに集約→ライフログ
という流れが見えてくるよ
うに感じる。
http://kazuyomugi.cocolog-nifty.com/private/2009/10/1015-4d3c.html

勝間さんは一日のつぶやきをまとめてブログに投稿しているが、これは、Twitterのつぶやきが個々の「コンテント」で、ブログはそれら
の記事が自動編集された「メディア」という関係と言えるのではないだろうか。
一つ一つは短い「つぶやき」でも、
まめにつぶやいている人は、1日分まとめるとそれなりのメディアになる。(私には未だできそうにないが)
これは時間軸で考えると、Twitterという「現在」のつぶやきを、ブログという「過去」のメディアにまとめているとも言える思う。
そしてTwitterに写真・動画投稿や位置情報などが
紐付いていけば、それが、「過去」から「未来」をつなぐ「ライフログ」になっていくという流れも自然なことのように思える。ちなみにライフログが何故、未来かといえば、これがレコメンデーションということに密接に関係しているからだが、この話はまた別の機会に譲りたい。

最近話題のセカイカメラにも、「エアツィッター」というセカイカメラの「エアタグ」とつぶやきの投稿を合体させたサービスが予定されているようだ。これも拡張現実という「現実空間」と「仮想空間」が一体となった新たな「メディア」に「つぶやき」を投稿しているという関係だろう。

また
最近SNSのFacebookとTwitterを連動している人多い。これは、Facebooの掲示板にわざわざ日記を書くより、Twitterのつぶやきを流し込んだ方が楽だと思っている人が多いからだろう。
このようにして、Facebookの掲示板がTwitterのタイムラインに占
拠されつつあるのを見ると、Facebookという「仮想の人間関係」のプラットフォームの上に、つぶやきのコンテンツが自動編集されているという関係も生まれている。

ところで「つぶやき」というのは、「会話」に限りなく近いものであると思う。
現実空間における我々の我々のコミュニケーション手段は通常「会話」によって行われるが、そういう意味では、Twitterの「つぶやき」とは「相手が不特定多数の会話」とも言うことができる。
現実空間でこれをやると、少し頭のいかれた人に思われてしまうが、仮想空間での「つぶやき」は、その仲立ちを円滑に行う賢いBOTなどが登場して、我々に仮想空間上での全く新しい知の伝達手段を提供していくように思う。

主要なソーシャルメディアはAPIで統合され
つつあり、Open Socialなどの規格も普及して、今後も更に一体化が進むのは確実であろう。
そしてソーシャルメディアの中でも最も単位情報量が少ないながらも、リアルタイムに大量に生成されている「つぶやき」というコンテントは、敷居の低さも手伝って、「時間軸、空間軸、人間関係軸の3つの認識軸」で様々な「メディア」に「自動編集」されるという未来が透けてくるように感じる。